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PADIオープンウォーターコース基礎スキルの紹介

スキル練習イメージ

PADIオープンウォーターコースで学ぶ水中スキルって一体どんなことをやるのだろう?そう思う方も多いはずです。ここでは講習中(特に限定水域講習)に練習するトラブル対処の基礎スキル、その一部を紹介します!講習前にイメージを膨らますことができればより実りある実践講習が可能です!

トラブル対処のスキルとは

正しい知識と技術を身に着けることによりある程度安全な水中活動は保証されます。ただ、そこは水中。安全の裏側には常にリスクが存在します。予測できるトラブルから予測できないようなトラブルまで様々です。予測できるトラブルには予め講習などでトラブルの種類、原因、対処方法を学びます。予測できないトラブルが起きた場合には今までの経験、自分の技量などから切り抜けるしかありません。PADIオープンウォーターコースの3日間では予測できるトラブルを想定し対処するスキルを学び、練習していきます。

ダイビング中のトラブルに対処できないと

水中で起こり得るトラブルに対処できないと

パニックを起こしてしまします

水面、水中で発生してしまったトラブルに対処できないと焦り、不安からパニックを起こしてしまいます。パニックを起こしてしまうと自分でも訳の分からない行動を起こしてしまい、他のトラブルを招き起こしたり周りのダイバーに影響を及ぼす可能性もあります。

溺れてしまう可能性もあります

呼吸器が口から外れてしまった。水面で浮力が確保できない。このようなことは簡単なことで対処ができますが、スキルを知らなかったり、パニック状態だと対処ができなくなり、水を飲み込んでしまうリスクが高くなります。

減圧症のリスクが高まります

まだ講習を受けていないノンダイバーの方は減圧症の事はよく分からないと思います。講習中にしっかりと説明するのでご安心ください。簡単に説明するとダイビング中に体内に溜まる窒素が引き金となり起こる症状のことです。浮力コントロールの習熟不足やパニックになり急浮上、発生メカニズムの理解不足などが原因で起こってしまいます。

講習で練習する水中スキルの紹介

講習中に練習する水中スキルの紹介をしていきます。名前、必要な理由、手順などを動画と文章で解説します。ご予約をいただいた方には再度ご案内を致しますがこちらのスキル練習をしっかりと見てきていただきます。

レギュレータークリア

咥えている呼吸源が外れてしまった時の対処方法になります。外れる理由としてはバディの手が当たる、フィンが当たる、笑ってしまうなど様々です。

このスキルを身につけないと
口から呼吸源が外れた時に対処ができないと水を飲みこんで溺れてしまいます。パニックになり息を止めて急浮上をしてしまう恐れもあります。(息を止める、急浮上どちらもダイビングではNGです。)
手順
レギュレーター(呼吸源)を外す前に息をたくさん吸います。
レギュレーターを口から外します。この時マウスピースが下向きになるように。
息を止めないように少しづつ吐き続けます。
マウスピースを咥えなおします。
息を吸う前に中の水を出しましょう。(クリアします)
息を思いきり吹き込み、中のレギュレーターの中の水をクリアするか、パージボタンを押し中の水をクリアする2種類の方法があります。
クリアをした後の一呼吸目は慎重に吸い出します。

レギュレーターリカバリー

呼吸源が外れた上に見失ってしまった時の対処スキルです。

このスキルを身につけないと
上記のレギュレータークリアのスキルではだけでは呼吸源を見失った場合の対処はできません。探して咥えなおしてクリアをする。この1連の流れをスムーズに行えるようにします。
手順
レギュレーター(呼吸源)を外す前に息をたくさん吸います。
レギュレーターを口から外します。この時マウスピースが下向きになるように。
息を止めないように少しづつ吐き続けます。
レギュレーターを手から離します。
右肩を落とし右手を前に伸ばします。
そのまま体を沿うように、太もも、お尻、タンクの底を順番に触っていき腕を前に持ってきます。
マスクを着けていると視野が狭く、腕に視線を落としてもホースが見えないので引っかかっていないと勘違いしてしまいます。あえて目線を外し、左手で右手の指先からホースを探します。
レギュレーターを見つけたら咥えなおしてクリアをします。
クリアをした後の一呼吸目は慎重に吸い出します。

フリーフローレギュレーター

レギュレーターがフリーフロー(絶えず空気が出続けてしまう状態)を起こしてしまった時の対処方法です。フリーフローが起こる原因としては器材のメンテナンス不足や外部からの衝撃などが挙げられます。

このスキルを身につけないと
水中でフリーフローが起こった際に対処できず、パニック、エア切れなどのトラブルに繋がります。
手順
レギュレーター(呼吸源)を外す前に息をたくさん吸います。
レギュレーターを口から外します。
息を止めないように少しづつ吐き続けます。
マウスピースの半分を咥え、半分は口の外に出します。
首を傾け、左手でマスクを抑えます。(フリーフロー時は泡が勢いよく出るためマスクのずれ防止)
パージボタンを右手で押し、フリーフロー状態を再現します。
しばらくして呼吸が慣れたら、マウスピースを咥えなおしクリアをします。

マスククリア

マスクに水が入ってしまった時の対処方法になります。。水が入る理由としては髪の毛を挟む、バディのフィンが当たるなど様々です。ここではマスクに水が入った場合の対処を紹介しますが、実際の講習ではマスクに水が入っていない状態での練習など段階的にステップアップしていきます。

このスキルを身につけないと
マスクに水が入り対処できずに焦ってパニック。ダイビング事故の原因としてかなりの割合を占めているのが事実です。マスクに水が入るって緊張、不安からストレス過多状態になってしまう方が多いんですよね。講習中にたくさん練習して、水への不安感や恐怖心を取り除くことが今後のダイビングをより安全に楽しむためのスキルになります。
手順
マスク上部を少し開け、マスクの中に水を入れていきます。
全体にしっかりと水を入れたらマスクの上部を閉じます。
落ち着くまで何度でも深呼吸をしましょう。(目は瞑ってても開けててもOK)
顔を少し上に向け、マスクフレームの上部をグッと押さえます。
わずかにマスク下部を開けながら鼻から息を出します。
鼻から息を出し切らないところでマスク下部を閉めます。
クリアができているはずです。1回でクリアができなければ2回、3回と同じように鼻から息を出して少しづつクリアをしていきましょう。

マスク脱着

滅多にあることではありませんが、マスクが完全に外れてしまった時に水中で着けなおしてクリアをする一連の流れを練習します。

このスキルを身につけないと
マスククリアの時と同じようにパニックに繋がります。マスクがなくても呼吸はできる、この感覚が大事になってきます。
手順
マスクの中に水を入れ、深呼吸をして落ち着きます。
マスクをゆっくりと外し、落とさないようにしっかりとホールドします。
マスクが無い状態に慣れる為に深呼吸を繰り返しましょう。
マスクを着けなおします。目を瞑っていてマスクの向きが分からなくなった場合はノーズポケット(鼻の部分)を探して向きを決めます。
マスクをゆっくりと顔に装着します。
髪の毛もしくはフードの挟み込み、ストラップの捻じれ、顔に当たるスカートの捻じれを丁寧に確認します。
マスククリアをします。

まとめ

ここで紹介したのはあくまでも一部です。3日間の講習では他にも様々なトラブル対処のスキルや浮力コントロールの練習を、「なぜ必要なのか」、「このスキルを覚えないとどうなるか」などの価値を伝え、楽しく練習できるような講習を心がけています。このページを見て、講習のイメージをより膨らませてくださいね。

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