【天童荒太】

 

最初に読んだのは孤独な歌声でした。
この作品が面白い!と思ったのですが、次作は趣の違う作品だったので最初はちょっとがっ
かりしてしまいましたが、読み始めると流石天童さん!っていう具合でした(汗)

 

【永遠の仔(天童荒太・幻冬社)】

内容についてはドラマで既にご存じの方も多いと思いますが、親子関係で心に大きな傷を持

つ3人の子供たち(ルフィン・ジラフ・モウル)の幼少時代、そして現在まで引きずってし

まっているその想いに対する心の葛藤を描いています。大人になりきれない親や、心に傷を

負った者のその後に引きずる思い、被害者が犯罪を生んでしまう悲劇、孤独感等、読んでい

て心に痛みを覚える事が多過ぎて何度も読む事を中断してしまいました。思い当たるフシが

多い程悲しみを背負っているのでしょう、決して他人事ではない訳ですから。そして共感す

る人が多かったからこそベストセラーになったのでしょう。そういう私もかつて苛められた

経験があり(それ程ひどいものではなかったにセよ)自分を責めてしまう件には非常に辛い

思いをして読んでいました。最後に少しだけ見える救いの手が彼らを幸せに導いてくれるよ

う祈るばかりです。蛇足ですが、この本と↑に書く半眼訥訥を読むと効果覿面ですよ。

 

【孤独の歌声(天童荒太・新潮文庫)】

連続コンビニ強盗と女性連続殺人事件に関わる心に傷を負った3人の登場人物が織りなす『孤独 』

と言う名のハーモニーを切なく、テンポ良く奏で上げています。孤独という言葉に持っていた漠然とし

たイメージが本書を読んでハッとさせられました。この心境を共感していただける方も少ないのでは

ないでしょうか?特に書き出しが秀逸で心を鷲摑みにされました。あぁ、これで追いかける作家さんが

増えてしました(^o^)

あと第6回日本推理サスペンス大賞優秀作受賞作品です。