【森博嗣】
本屋で沢山の本が出ているのを知りながら、中々手を出さなかった方の一人。非常に後悔している今日この頃なのです。
まどろみ消去(森博嗣・講談社文庫)
犀川&西之園シリーズを含む森博嗣さんの短編集です。通常短編集という
と比較的内容が似ているものなのですが、ここまで色々な味わいを楽しめ
る作品っていうのも珍しいのではないでしょうか?個人的には犀川&西之
園シリーズも面白かった(相変わらずの犀川センセの切れ味がいいですよ
ー♪)けど『悩める刑事』『キシマ先生の静かな生活』の方が良かったか
な。『真夜中の悲鳴』はこれぞ森博嗣作品!といった感じでとっても面白
かったです。短編集が嫌いな方や森博嗣さんの作品に触れた事のない方で
も十二分に楽しめる作品でしょう。
封印再度(森博嗣・講談社文庫)Who Inside
犀川&西之園シリーズ第5弾である本作はトリックもキャラクターの動き
も小気味良く展開する面白い作品でした。偶然が偶然を呼び事件を難解に
してゆくパターンなのですけど、書き方が絶妙で謎解きされた後に、素直
に納得させてくれました。また最大の驚きは犀川助教授と西之園さんの関
係でしょうか。かなりドキドキしながら読んでしまいましたよ。最後に読
み終わった後にタイトルを読み返してるとなるほどなーと思わせますよ。
詩的私的ジャック(森博嗣・講談社文庫)
以前からタイトルに惹かれていた本書はシリーズ物の4作目になります。
本作は1作目の雰囲気に近い自分の望んでいる謎が謎を呼ぶ展開に読みな
がら思わずにんまりしてしまいました。また犀川と萌絵のビミョウな関係
も少しずつ変化がみられてくるのも続き物の醍醐味で楽しいです。梅雨時
に読むのが似合っているかもしれません。
笑わない数学者(森博嗣・講談社文庫)
犀川センセ&萌絵シリーズの第三弾です。今回は天才数学者の住まう天文台
を中心に添えた建物内で起こる殺人事件に巻き込まれてしまいました(作品
中でも萌絵がこんな機会が最近多くなったと嘆いていたのが面白かった♪)
が、今回も大活躍な犀川センセが謎を説き明かしてゆき、面白く読むことが
出来ました。けど、謎的には一番優しかったかも(久々に直感が当たりまし
たわ)まだまだ続きのある作品ですので、ゆっくり楽しみながら読んでいこ
うと思います。
冷たい密室と博士たち(森博嗣・講談社文庫)
「君の論文を読んだよ・・・・・」
しばらくして、犀川が言った。
「あの発想は凄いと思うよ。誰も気がつかなかった解析方法だ」
彼は一歩前に出る。
「学問なんて虚しい・・・・・・」
その人物は始めて口を聞いた。
建築専攻な助教授である犀川センセ&犀川の恩師の娘で犀川の大学二年生
な萌絵シリーズの第二弾です。相変わらずの独特な世界観を持つ理系派推
理小説は読む者をこの世界にぐっと引きずり込んで離しません。ただ一作
目に比べると衝撃度は低いのです。また消去法で(理論整然と)解決して
ゆくので賛否両論ありそうな気がします(私的には好きですわ)。
すべてがFになる(森博嗣・講談社文庫)
「先生・・・・・・現実って何でしょう?」萌絵は小さな顔を少し傾けて言った。
「現実とは何か、と考える瞬間にだけ、人間の思考に現れる現象だ」犀川はすぐ答えた。
「普段はそんなもの存在しない」
犀川&萌絵シリーズの第一弾です。理系派推理小説な味付けをされてお
ります・・・と書くと堅苦しいようなイメージを植えつけられがちです
が、読み始めると物語の展開がテンポ良さと犀川博士の切れ味の鋭さ、
あと謎解きの楽しさについつい読み続けてしまうのでありました(笑)
あと続編が九冊あるそうですけど次の巻を早く読んでみようと思ってい
ます。ちなみにメフィスト賞受賞作品です。