【宮部みゆき】

 

とうとうやってきました。本命の登場です!(笑)
最初はパーフェクト・ブルーを読んで中々面白い作家さんが出てきたなと思いました。
決定的にファンになったのは、龍は眠るを読んでからです。
彼女の作品の魅力は女性ならではの心理描写の巧さと構成力なのでしょう。

 

龍は眠る 超能力モノ 出版芸術社

模倣犯(上・下)

小学館

パーフェクト・ブルー

蒲生邸事件 超能力モノ 光文社

鳩笛草 超能力モノ 光文社

クロスファイア(上・下) 超能力モノ 光文社

天狗風〜霊験お初捕物控【2】 時代超能力モノ 講談社

スナーク狩り 光文社

ぼんくら 時代モノ 講談社

10

スッテプ・ファーザー・ステップ 講談社

11

長い長い殺人 カッパ・ノベルズ

1位の『龍は眠る』は、好きな作家さんのコーナーでも言いました通り、超能力モノの中
でも一番好きな作品です。どの作品も切なく心情に訴かける作品が多く、ホント私ごのみ
ですわ。
今までは時代物ってあんまり好きじゃ無かったのですが、色々読んでいくうちに面白くな
ってきました・・・というか宮部さんの良さを出すいい舞台ですよね。

 

 

ブレイブ・ストーリー(宮部みゆき・角川書店)

宮部みゆきさんの久々の新刊は和製ファンタジー作品で、王道的なRPG仕立

となっおりますが、これに宮部さんらしく読みやすい文体に人情味と世相

部ワールドを作り上げています。主人公の亘が幻界に入るまでは、

の気持ちと同様にどどんとめり込んでしまいましたが、ワタルが成長して

くと嬉しくなってしましました。讀み易さという意味ではとってもとっつ

かったで。またゲム好きな宮部さんらしいなって思いました。

 

【スナーク狩り】(光文者・再読)

とある事件により生命を奪われた被害者側の痛々しいまでの心境を語って

くれる本書は、復讐劇を敢行しようとする織口さんやそれを阻止しようと

する主人公の修治さんや関わり合った他の人たちが常日頃より自分が持っ

ている『人の優しい気持ち』を持っていながら、悲しい結末へと進んで行

ってしまうことに、最初は怒りを、そして次第に切なさと哀しさを、また

自戒する気持ちを味わいました。ラストシーンで修治が言った『撃てよ!

』という台詞が頭の中から離れません。ちなみに『スナーク』とは正体の

はっきりとしない怪物の名前で、その怪物を捕まえた瞬間に消えていなく

なってしまうそうです。

 

大極宮(大沢在昌・京極堂・宮部みゆき・角川文庫)

大沢在昌、京極夏彦・宮部みゆきの運営するオフィス(事務所)である

宮のHPで綴られている日記をベースに書籍にまとめられている本にな

ます。どこがHPと違うかと申しますと、お互いの日記に(座談会風に

)茶々を入れあっているところでしょうか。あとまとめてずいっと読める

ので皆様の多忙ぶり(特に京極堂は尋常じゃありませんよ!)や素顔が分

り易いような気がします。宮部さんのゲーム好きもコレを読むと納得出

来ますぜ(笑)

 

あかんべえ(PHP研究所)

宮部みゆきさんお得意の江戸時代モノにミステリー&ホラーを味付けした

ハートフルな物語です。新しい料亭を任された調理人の娘である主人公の

おりんやその他の登場人物が生き生きと描かれていていますし、宮部さん

の軽快な文体によりあっという間に読み終わってしまいました・・・また

読んだ後に心があったかくなるのもお勧めなポイントの一つです。欲をい

えばもう少しこの世界を堪能していたかったな・・・と思ってしまうこと

でしょうか。個人的には『ぼんくら』と同じくらい良かったと思わせる作

品でした。

 

ドリームバスター(徳間書店)

『あなたの悪い夢 退治します!』宮部みゆきの新たな魅力 アクショ

ンファンタジー巨編第一弾!と表紙に書いてあるのですが、これでこの

作品の殆どの部分を網羅してしまっているという非常に良く出来たキャ

ッチコピーに仕上がってます(笑)。表紙&挿絵に山田章博氏のイラス

トが使用されているのですが、これもこの世界観を醸し出しており読む

者を魅了します。短中編の連作形式(3作品)で構成されているのです

が、とても良く出来た作品で中々に面白いのです。個人的には謎が謎を

呼ぶ3話目がお勧めかな?・・・でも出来れば文庫サイズでだだっと読

ませて欲しい作品かもしれません。1,600円はちと痛いかも・・。

 

天狗風〜霊験お初捕物控【2】(講談社文庫)

「そうですね。ですから、美というものは、あくまでそれを見る者の心の中にあるのでしょう。
それが正しい答えなのだ 」
「だから『真』なのかもしれませんね」。

宮部みゆきさんお得意の超能力モノに時代小説を絡めたお初シリーズの

第二弾です。一作目は時代背景がメインで超能力がエッセンスとして使

われていましたが、本作品は超能力メインで書かれています・・・とい

うことは、私の一番好きな宮部さんの超能力モノと宮部さんの得意な時

代モノが合体した事により、一番面白味のある作品の中の一つに数える

事が出来る作品に仕上がっています(逆に帯にあるように時代小説を求

めて読むのであれば、少し辛いかも・・・)。今回の目玉はなんといっ

てもお初の相棒を買って出た『鉄』でしょう。彼の登場によって物語の

テンポがぐっと良くなり面白味も倍増しましたもの。宮部ファンにはか

なりあ勧めな1品なのです♪

 

R.P.G(集英社文庫)

タイトルはゲームのジャンルでお馴染みな『ロールプレイングゲーム』

と読本作品は、直木賞作品の『理由』と同じように事実を淡々と述べ

てくタイプです。トリック自体も犯人像も比較的分かり易くこれで終

なの?宮部さんの作品らしく無いなぁ・・・と思った瞬間から

ジックが発動し非常に印象に残る一冊となったのでした(それもし

らくして振り返るとこんなトリックもありかもね・・・なんて冷静にな

ちゃうんだけどさ(汗))。また宮作品を通して読んでい人に

懐かしいキャラクターが数名登場し、読者の心を和ませてくれますよ。

 

初ものがたり(PHP文庫)

本所深川で岡っ引きな茂七の界隈で起こる捕り物帳で短編連作な型式をとっ

ています。また宮部さんの作品らしく人情味溢れた作品に仕上がっています

。ちなみにタイトルにある「初」とは(目次を見れば分かるのですが)「

鰹」「白魚」「枝下桜」等その季節のモノを指していてお江戸らしいな、

なんて思わせるのと同時にくっきりと季節感が浮かびあがっていて読む者を

心を捕らえて離しません。また謎な稲荷寿司の屋台の親爺が茂七を微妙に絡

むのですが、最後の場面の茂七の対応はいかにも彼らしい終わり方で好感が

持てました

模倣犯《上・下》(小学館)

本当のことっていうものはな、

あんたがどんなに遠くまで捨てに行っても、

必ずちゃんと帰り道を見つけて、

あんたのところに帰ってくるもんなんだよ・・・

犯罪者や被害者そしてその家族達の心情、若者の風刺、マスメディアの報

道に対する捉え方などなどぎっしりと詰まっいて色々と考えさせられる作

品であったのと同時に、果てし無く登場する登場人物、先が朧げ、いや結

末が明確にもう少し先に書かれている筈なのに「この先どうなってしまう

の!?」と思わせる宮部さんのシナリオを進行させる上手さに脱帽モノで

した。こんなに夢中になって一気に読み倒したのってホント久しぶりです

(「新絡婦の理」以来じゃなかろうか?)。同じ系統の前作品である「理

由」はイマイチだった(その当時不動産部に所属していたのである程度分

かってしまったという理由があるのですが)そんな不安を全く見事なまで

に吹き飛ばしてもらいました。ハードカバー×2=3,800円と少々お

高いですが、絶対大満足な作品ですので必ず読みましょう!誰もが悲劇の

主人公になってしまう犯罪の恐ろしさを改めて痛感した次第でございます

。最後のシーンは涙なしには読めませんでした・・・。

【ぼんくら(講談社】

時は江戸、所は鉄瓶長屋、差配人の元に駆け込む足音が事件の発端となり、

次第に長屋に住む人々が消えてゆき、その謎に同心の井筒平四郎が挑む!

といった内容ですが、タイトルを見ていただければ分かるように主人公は

のほほんとした性格ですのでのんびりムードで物語が進んでいきます。

宮部みゆきさんらしく登場人物に温もりがあり読んでいて自分がまるで長

屋の住民になったような気持ちにさせられます。久々に宮部さんの実力の

片鱗を十二分に堪能させていただきました。

 

【あやし〜妖〜(角川書店)】

主に雑誌『怪』に記載された作品を収録してある歴史短編集です。怪奇小

説なのですが、それ程『怖い〜っ!』という作品は一つも無く、宮部さん

らしい作品に仕上がってます。個人的には『安達家の鬼』『女の首』が印

象に残ってます。でもハードカバーで購入しなくてもいいのかなー・・・

って思います。私は宮部ファンだからいいのですけど。

 

【震える岩〜霊験お初捕物控(講談社文庫)】

時は江戸。主人公は事件現場を垣間見るもう力を持ったサイキック時代劇

・・・というと何だか名とマリが内容に感じますが、そこは宮部みゆきさ

ん。ハラハラしっとりと読ませてくれます。また登場人物が一人一人生き

てるんですよね。とっても面白かったです♪

 

【蒲生邸事件 (カッパノベルズ)】

最近の宮部作品で唯一新刊で読まなかった作品。読了後は読まなかっ

た事を非常に後悔するほどのよい作品でした。宮部作品の超能力シリ

ーズ(勝手に命名)では、超能力を持つが故の苦悩を事件に巻き込ま

れてしまった普通の少年の視点で描かれているので、とても読みやす

いです。

更に2.26事件という普通の人に馴染みの薄い事件を取り上げたり、

昭和初期の館の描写や、未来の出来事を主人公の心の葛藤&淡い恋心

等、読みごたえがあり、あっと言う間に読ませてもらいました。ま、

ミステリーじゃないけど面白かったからいいよね。

 

 

【】
【】
【】
【】
【】
【】